昨日、現在出展中の濃黒切り絵展に弾丸で行ってきたので、反省や感想をまとめたいと思います。

濃黒切り絵展について

60人ほどの日本各地の切り絵作家の作品が大阪に大集合した展示会です。
濃黒切り絵展展示風景

濃黒切り絵展展示風景

濃黒切り絵展展示風景

濃黒切り絵展展示風景

濃黒切り絵展展示風景

会場は、谷町七丁目の懐廊という素敵なギャラリーです。

既定の展示面積内に「濃黒切り絵用紙」という紙を使って作った作品を出す、という条件以外、テーマも作風も何もかも自由です。




カラーの切り絵、白黒切り絵、立体作品…とにかく素敵な作品が壁一面に飾られ、切り絵の可能性、奥深さをとことん味わえる展示会です。

会期は9/30(日)までです。是非足を運んでみてくださいね。


今回の出展の反省と課題

楽しみ方をわかりやすく説明しておく重要性

今回は、AR(拡張現実)×切り絵の作品を出展しました
しかし、AR切り絵というタイトルと、簡単な遊び方の説明のキャプションだけでは、何が起こるのかぴんとこないままに読み流されてしまっていた、ということに在廊してから気づきました。

自分では、日々ARを触って試行錯誤を重ねていたことで、ARとはどんなものか、どういう仕組みで何が起こるのかという理解が当たり前のものになっていましたが、来場するすべての人がARの技術に詳しいけではないですし、まして切り絵とARを組み合わせるという体験をすることは(多分)これまでなかったはず、です。

だからこそ、キャプションに「あのポケモンGOみたいに切り絵を楽しみませんか?」「切り絵にかざしたあなたのスマホに浮かび上がるものが…!?」など、よりイメージしやすいキャッチコピーを入れるべきだったな、と思いました。
あるいは、イラストや写真で遊び方を説明してもよかったかもしれません。

一方で、ひとたび「これはこんな風にすると切り絵にARが浮かび上がって…」と動かして見せると、「すごく面白い!」「ハリーポッターみたい!」と感動の声をいただくことが出来たのは、大きな収穫でした。本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
また、このように実際に動作を見せることも、楽しみ方を伝えるひとつの手段として大いに効果的、とわかりました。

今回の展示にいただいた反応を受けて、今後もデジタル×アナログ、プログラミング×切り絵でおもしろびっくり切り絵を仕掛けていけたらいいなぁ、という思いが強まりました。
また、こうした新しいコンセプトの作品の発想とともに、その楽しみ方をわかりやすく伝える方法を模索しよう、と思いました。


感想

いろいろな切り絵作家さんの作風のこだわりやコツを聞いたり、切り絵への熱い思いを語り合ったり、次の展示会でのコラボレーションの約束をしたり…すごく濃密な一日でした。

普段、「人と分かり合えないなぁ」「コミュニケーションって難しいなぁ」と悩んだり、人と過ごすことに緊張したり、疲れたりすることが、私にはしばしばあります。
そんな中で、切り絵という、そこそこにマニアックでディープな世界を共有して、共感や繋がりを得ることができる瞬間が何度もあって、安らぎと喜びがありました。

その日初めてお会いした作家さんでも、一年以上ぶりにお会いした作家さんでも、たった一日切り絵の世界を共有しただけで、くつろいだ気分でやり取りできるというのがなんだかとても不思議で、「好き」が人を結び付ける力の強さを感じました。

濃黒切り絵展パーティー風景

濃黒切り絵展パーティー風景

濃黒切り絵展パーティー風景
パーティーもとても楽しかったです


まとめ

たった一日の在廊でしたが、たくさんの学びや気づきを得ることができました。
また切り絵のグループ展に出展できたらいいなと思います。