これまでやったことがない、全く関心を示してこなかったことに、突然興味が湧く、ということがあります。

そんな時、その急ハンドルっぷりに、なんでだろう?と自分でも戸惑うことがあります。
まぁ、最近慣れてきたけど。



「それ」をやる理由は、ただ「やりたいから」


私の場合、図書館員として働いていたころに、エネルギーがあり余っていて、何か表現したい、という思いから切り絵制作を始めました。


...しかしよく考えたら、「表現したい」という理由から初手で切り絵を選ぶのって、だいぶ少数派だと思うんです。

イラストを描くでも、アクセサリーを作るでも、写真を撮るでも、作曲するでもなく、私は紙を切ることを選んだのです。

そもそも、エネルギーがあり余っているんだったら、ボルダリングをするでも、登山するでも、ボクシングをするでも良かったはずなのに、ひたすら紙を切ってたのです。


なんで切り絵?と聞かれると、一応
「細かい作業が好きだったから」
「子供の頃、祖父の家にワヤンクリ(インドネシアの影絵人形)があって、それに惹かれたから」
みたいな理由は色々捻り出せるのですが、どこまで突っ込んでも、
代替となる選択肢は山ほどあったはずなのに、なんでわざわざそれ?
という問いからは逃れられません。


やりたいという思いが湧いた根源的な理由なんて、ひどく曖昧なものであって、
やりたいからやりたい、それが本当の理由なのかもしれない





世の中にはめちゃくちゃいろいろなアクティビティに溢れています。
そして、日々SNSや広告などを通して、それらの情報に触れているはずです。

でも、その中でもよりによって、「それ」があなたは気になった。
私は「切り絵」が気になったのと同じようにね。

無数の選択肢の中から「それ」がやりたいと思ったそれだけで、もう運命じゃない?
運命なんだから、やっちゃおうぜ。
「それ」もきっと、あなたが着手するのを待ってるはずだから。



まとめ

何かに興味を持ち、取り組み始めることって、思う以上に奇跡的なことなんじゃないかな、とふと思って書いてみたお話でした。