今回参加させていただいた切ってみま蝶REALが、影織の切り絵展示会への初出展の機会となりました。二日間のだけの在廊でしたが、大変勉強になりました。
今日はそこで学んだ事、感じた事についてまとめたいと思います。

作家さんの作品をリアルに見る

画像で見ても伝わらない、作品の熱や息遣いが伝わってきました。最初に画廊に入った瞬間、作品群に圧倒されてくらくらしました笑

作家さんとの出会い

普段、TwitterやInstagramで繋がっている作家さんにリアルで会うことができたのが、とてもよかったです。憧れの作家さんに「会いたかった」と伝えることができたこと、また「影織さんに会いたかった」と言っていただけたこと、どちらも本当に本当にうれしかったです。


切り絵の手法

使う紙一つとっても、切り絵専用紙、百均の画用紙、折り紙、ケント紙…などなど、作家さんごとに様々でした。さらに切る道具(デザインナイフ、ハサミ…)、色の付け方(色はつけない、和紙、セロハン、ガラスビーズ…)など、多様な組み合わせで表現されていました。切り絵の世界の奥深さを知りました。


切り絵の悩みの共有

たとえばデザインナイフの刃を変えるタイミングはいつだろうとか、下絵を黒紙に貼り合わせて切っていくとだんだん線がずれてしまうけれど下絵はどうしているかとか…切り絵をする上で出会うマニアックな(笑)悩みを共有して、情報交換できました。
普段なかなかこうした話を共有できる人がいないので、嬉しかったです。


展示の仕方

切り絵といっても、ただ額に入れて飾るというだけではなく、例えば標本箱に入れる人、カラーの切り絵を物語とともにスケッチブックに貼っている人、モビールにしてつるす人…など、たくさんの展示の仕方があることを学びました。
物語の世界を表現していく方法はまだまだたくさんありそうで、わくわくしました。

カイコの物語の続き

最終日、とあるお客様のもとにカイコガの成虫の作品がお迎えされました。
その状況について、「連れられていく少女が羽ばたいているようにみえて、泣きました」と、とある作家さんからメッセージをいただきました(本当に細やかな感受性から生まれた言葉だな、と思いました…!)。
展示した作品は、空を飛ぶことを夢見ながら、叶わないカイコガ少女達の物語でした。ですが今回、悲しい輪廻を抜けて新しい家へ羽ばたいていくという、作者の意図を超えたひとつの救いの物語ができました。ただ作品を作って、それで引き出しにしまい込んでいたら生まれなかったであろう物語の続きが生まれたことに感動しています。
物語が作者と受け手の間のインタラクティブなものであることを体感して、これまた新たな表現技法のヒントになりそうだな、と思いました。

今回参加できて本当によかったと思います。
ありがとうございました。