下絵にも鮮度があるというお話【切り絵のコツ】

半年くらい前に下絵を描いたきり、しばらく放置していた絵を切ろうと引っ張り出してみたのですが、全然切ろうという気になりません。
切るべき線がすべて描いてあり、ご丁寧に用紙に固定までしてあって、でもなぜかその絵を切りたいという気分にならないのです笑

その理由は一体何でしょう。


下絵の魂が抜けたから

下絵を描いてから、切らずに数カ月単位で時間をおくと、その下絵を描いた時のテンションや気分、何を表現したかったかをほとんど忘れてしまいます。
なんというか、そこにあるのは下絵のぬけがらだけで、魂が抜けてしまったような感じですね。

その状態で切ることももちろんできますが、「なんか、ちがう…」という気持ちがむくむく湧いてきます。感覚の話で恐縮ですが、切っていても、なんだかアツくなれないんですね。


腕前が上がってものたりなくなっているから

下絵を見た瞬間、「あれ、もっと細い線にすればいいのに」「もっと細かく描きこめばいいのに」という想いが出てきました。
半年の間にいくつか作品を作り、自分の場合初の個展も開催したので、その結果切り絵の技術レベルがアップしたようです。その結果、以前描いた下絵に物足りなさを感じているのだ、と気づきました。

せっかく前に頑張って描いたのにボツにするしかないかぁ、と思う反面、自分の成長を見つけたようで、なんだか嬉しいです。


まとめ

こう考えると、切り絵は下絵を描いたらなるべく早く切ってしまうのが良いようです。
つまり、下絵に鮮度がある、と言ってもいいですね。
情熱が冷めないうちに、アイデアが新鮮なうちに仕上げてしまいましょう。

今回下絵を作りかけになっていたのは、物語の連作の一部なので、もう一回、一回り成長した頭と心ですべての絵を練り直そうと思います。