それでもあえて出す。出し惜しみしない

今日は、先の展示会に向けて、新しいストーリーを練っていました。
それなりに良い感じにまとまって、嬉しかったです。

こうしてストーリーを作っていると、よく「もう次のお話が何も思いつかなくなったらどうしよう」「このストーリー案はすごくいい感じにできたから、まだ公開しないでもう少し取っておいた方がいいのではないか」などと不安に駆られることがあります。
そんな時も、出し惜しみしない方がいいよというお話です。


できたものを出し惜しみすると古びて詰まる

アイデアのかけら、ワンシーンだけ思い付いた、という場合は、残りのストーリが立ち上がってくるまで保留にしておくのは良いです。
しかし、一通りストーリーが組みあがったものを惜しんで出さないと、だんだん出来上がったものの鮮度が、落ちていくんですね。
具体的には、推敲していくうちにだんだん微妙だな、面白くないなという嫌な気分になってしまったり、ストーリーの肉付けがなぜかなかなか進まなかったりするんです。

また、出来上がったものを大事にため込んでおくと、アイデアのパイプがそこで詰まってしまって、他のいいアイデアが思いつかなくなり、ためこんだものをますます手放したくないという悪循環にはまってしまうようにも思います。


日々の刺激から創作アイデアは湧く

人と会話したり、ゲームや読書を楽しんだり、出かけたりすることで、自然に大量の情報が流れ込んできます。何かストーリーのアイデアを出そうと思った時、その情報の中から気になるもの、面白かったり感動したりしたものを引っ張ってくることで、それがきっかけでいいアイデアが湧いてくることがよくあります。

例えば、以前見た映画の衣装を切り絵のデザインに組み込んだり、ゲームの世界観をストーリー構成のヒントにしたり。

物語は、だいたい王道のパターンがあって、それを少しひねったり、組み替えたりして作ることができるものです。自分の思想、感情、受けた刺激などをそのパターンにうまく取り入れていくことができれば、次のストーリーがまったく何も浮かばない、ということは少ないように自分は思います。

ちょっと怖いですが、良いアイデアからどんどん手放して、世に解き放って、自分の頭と心に空白を作っておくことが、創作の泉を枯らさない秘訣なのかな、と考えます。


まとめ

今日の話はだいぶ抽象的な話で、あまり具体的なハウツーではなかったかもしれません。
アイデアをどんどん手放し、執着しない勇気を持つことが、新しいアイデアを呼び込むのに大事というお話でした。