大学時代のある授業で、ペアを作って発表する、という課題がありました。

その時たまたま組んだ相手が、めちゃくちゃ無口だったんですね。

  • 次の発表、どうしよう?
  • ......。
  • え、えーと、この資料について発表するのはどうかな?
  • ......(頷)
  • だ、大丈夫そう...?
  • .........うん
  • (不安しかないな...)

ですが、その後、その人とメールでやり取りしてみたら、最初の印象よりも饒舌で、しかも
「わかった!^^」
「ありがとう♪」
など、記号や顔文字を使う文面が送られてきて、びっくりしたんですよね。

実際に会って相談する時には、9割以上自分が話しているような状態ではあったものの笑、最終的には、二人でしっかり資料を作り、発表まで漕ぎ着けることができたのです。



反応=その人の思考や思い全て、ではない


そんな経験から、目の前の人の反応が、その人の思考や思いそのものだと思ってはいけないんだな...と思ったんですね。


たとえ反応が薄くても、相手は相手なりに深い思いや考えがあることがある。

逆に、めちゃくちゃ反応していても、相手は特に細かいことを考えず、こちらの言動に反射的に反応しているだけのこともある。



相手の本当の思いや考えは、反応した後に、その人が【どんな行動を取っているのか】と合わせて見えてくるものなのかな、と思うのです。


最初の発表の例に戻ると、話し合い後、ペア相手と作業分担して、発表準備をスムーズに進めることができました。
そのため、反応がめっちゃ薄くても、その人が自分の出したアイデアに賛成してくれていて、積極的に完成に向けて動こうと考えていた、と理解できたのです。

逆にもしかしたら、
「わぁ、すごくいいアイデア!」
「一緒に頑張ろうね!」
などと言いながら、全く資料や発表原稿作成に関わってくれない人だっていたかもしれませんよね。


ということで、表層的な反応だけで、
「この人は味方」
「あの人は何もわかってくれない」
「その人は私を好きらしい/嫌いらしい」
と早急に判断するのではなく、反応の先の言動まで見ることができるといいのかな、と思ったのでした。



まとめ

相手の反応の良し悪しを受けて(特に反応が思ったより微妙な時)、つい心がドキドキしてしまうことがあるものです。

が、反応はその人の思いや思考のごく一部と捉えられると、安心できるのかもしれない、と思ったのでした。