国字とは
漢字はもともと中国から入ってきたものですが、日本独特の物や概念、文化を表すため、日本人が独自に字を作りました。それが国字です。この本には、国字が1594字収録されています。
読んでみた
本を開くと、
また読んでいくと、意外な漢字が国字だと気付きます。
例えば「凧」。凧自体は平安時代以前に伝わっていたようなのですが、世界大百科事典(第二版)によれば、「たこ」の呼び名は江戸時代に江戸から広まったそうです。ですので、「凧」の字はこの頃に生まれたのかなと予測します。
その他、「働」や「躾(しつけ)」なども国字だそうです。
勝手に国字ランキング
って、ランキング形式でいくつか国字をご紹介しましょう。漢字の意味と、一言コメントを付けてみました。
影織の思うやばかっこいい国字ランキング
第3位意味:「咎(とが)」と同じ
「王」を「疑」うで咎…なんだか物語が始まりそうです。
第2位
意味:「飯(いい)炊(かし)ぐ」と同じ
意味はご飯を炊くなのですが、漢字だけ見ると、呪術で火を起こしてるっぽいですよね。え、そうは見えませんか?笑
第1位
意味:鳶などが大空高く翅を伸ばして回り飛ぶこと
「飛」という字があるのに、あえてピンポイントでこんな字を生み出すなんて。素敵です。
絶対読み間違えちゃうランキング
第3位意味:漢字の才ではない。木の八の一画を取って「えだおろし」と読ませる。
カタカナの「オ」にも見えます。意味を読むとこの字体に納得。
第2位
意味:漢字の十ではない。木に八がないところから「えだなし」と読ませる。
十じゃん!上に枝突き出てるじゃん!と言いたくなりますが、「えだなし」です。
第1位
意味:「御座る」の意。
ちなみにランキング紹介の文字の中で唯一PCで変換できました。「ござる」と入れて変換してみてください。影織で厶(ござる)。カタカナのむは「ム」。微妙に形が違うのをおわかりいただけたでしょうか。
番外編
意味:広辞苑に「[丼礑]狂言の一。座頭が師の匂当(こうとう)を背負って、川を渡ろうとすると、通行人が代りに負われて渡ってしまい、盲人らを嘲る。」とある。
丼かと思いきや、点がついてますね。音もなんだかかわいいです。どぶかっちり。
まとめ
私のように、難しい漢字を見ると、「うおーかっこいいー!!」とうずうずしてしまう人、きっといるでしょう笑そんな人におすすめの一冊です。