自分の気持ちがわからない、やりたいことがわからない、自分が何が好きかわからない。
それは、頭で気持ちを却下してしまうから、ということがよくあります。


よくある脳内会話

脳内会話の一例。

あのお店のプリンが食べたい。
───え、今?コンビニのプリンじゃだめなの?
うん、今食べたい。あのお店のじゃなきゃ嫌だ。
───却下。電車に乗って行かないといけないし、今から出かけるのは面倒でしょ。わざわざそのためだけに電車代かけるのも無駄。
でも、いま食べたい...
───来週まで待てるよね。電車代のことももそうだし、食べたら太るし、今は我慢した方が合理的じゃん。ね。
う、うん...

よくあるパターンです。
もうひとつ見てみましょう。

あのお店のプリンが食べたい。
───え、今?コンビニのプリンじゃだめなの?
うん、今食べたい。あのお店のじゃなきゃ嫌だ。
───電車に乗って行かないといけないし...たとえば、来週近くに寄った時に行くのはどうかな。
だめ、いま食べたいの。
───もう夜だけど、今から出かけるのは面倒くさくないかな?
うーん...面倒、だけど...でも、今日絶対に食べたいんだもん。
───やれやれ。じゃ、ちょっと遅くなるけど行ってみようか。
うん!


自分の小さなわがままを全力で叶える

小さな子供みたいなわがままが出てきた時、即刻打ち消してなかったことにしてしまったり、合理的な理由でやりたい気持ちをつぶしたりしてしまうことがあります(最初の例みたいに)。
それを繰り返していくことで、自分のやりたいことがわからなくなったり、自分の気持ちがわからなくなっていくのだと思います。

頭だけで考えたら、確かにこうしたわがままは無駄かつ非合理的・非論理的なもので、叶えるのが面倒くさく感じるものです。

でも、この小さなわがままを叶えることが、すごくじんわりとした深い喜びや安心感になるな、と感じます。
自分のためにプリンを買うことは、それを食べられたという嬉しさだけじゃなく、労力をかけて、自分を喜ばせることができたというあたたかい嬉しさも生み出すからです。

そうした喜びや安心感を繰り返し感じていくことで、自分の欲しい、やりたい、好きという気持ちにしっかり気づいていけるようになるんですね。


小さなわがままを叶えるコツ

いつも、頭の声を優先して、わがままを我慢してきた人にとって、いきなりわがままを叶えようとしても、難しいことがあります。

そんな場合は、わがままっ子の脳内対話相手に、自分の中にイケメン執事や優しい従兄のお兄さんキャラを設定してしまうのがおすすめです笑(お姉さんでも可。キャラはお好みでどうぞ)

彼らは優しいので、駄々をこねてぐずっている子供の言い分を容赦なく切り捨てたりはしません。根気強く聞いてくれます。
彼らはイケメンなので、なんとかわがままを叶えるように動いてくれます。
彼らは賢いので、叶えることが難しい場合でも、代替案を探してくれます。そしてできないことはできないと優しく理由をつけて説明してくれます。

そういう前提で自分のわがままに向き合うと、2つ目の例のような脳内会話が生まれ、自分のわがままを叶えるためにスムーズに動きやすくなりますよ。


まとめ

ずっと我慢してきた人にとっては、そもそも自分の願望にすら気づかないことも多く、いきなりわがままを叶えることは結構難しいと思います。

些細なことから、「自分はこうしたい」を脳内対話しながら聞き出し、少しずつでいいので叶える練習をしていくことで、自分のやりたいこと、自分の気持ちがくっきり見えてくるようになるよ、というお話でした。