iPhoneのバックアップを外付けHDDに保存する方法

※本記事ではターミナルでシステム内部を操作する手順を説明しておりますが、ご自身の責任と判断の元に行ってください。この記事に沿って操作を行い、データ破損などの損害が生じた場合も、一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。


外付けHDDを買いました。

が、ここにiPhoneのバックアップを取ろうとチャレンジして、だいぶ苦戦したので、手順を備忘録として残しておきます。



手順

0. HDDをフォーマットしてパーティションを分ける(大事)

まずはHDDをフォーマット(初期化)しておきましょう。

HDDを繋ぐと、TimeMachineでバックアップしますか?と聞かれるので、安易にここで「はい」を選んでしまうとあとが大変(後述)。

「バックアップディスクとして使用する」ではなく、「後で決める」を選びましょう。

それから、ディスクユーティリティを起動します。

ディスクユーティリティ
こんな感じの画面が出るはず。


一旦、画面上部にある「消去」を選択します。
こんな感じで聞かれるので、消去を選択(名前などは特に変えなくて大丈夫です)

※選択しているのが外付けHDDであることを確認!
また、この手順は、文字通り中身を「消去」します。
今回は買いたてのまっさらHDDでしたが、もし中に大事なデータがある時、この手順を踏むと全部消えますので注意してくださいね。

ディスクユーティリティの消去画面

すると、HDDの中身が空っぽになります。
そうしたら、画面上部にある「パーティション作成」を開きます。
左の円グラフの下、+ボタンからパーティションを追加できます。

フォーマット形式は、Macだけで使う分には、基本的にAPFSを使えば大丈夫かと思います。
APFSって何だ?という方はこの記事が有用かも(読んだら戻ってきてね)。

Windowsでも使いたい場合、exFATという形式が良いらしいのですが、
OSの互換性はあるものの、データ保護機能がなく、最悪データが吹き飛んだり、破損してどうしようもなくなる...というリスクもあるとか。

閑話休題。
今回は、TimeMachine用、iPhoneバックアップ用、何か他に使う用の3つに分けてみました。

ディスクユーティリティのパーティション作成画面


さて、ここまでできたら、いよいよiPhoneのバックアップを取っていきましょう。


1. MacでiPhoneのバックアップを取る

MacとiPhoneを繋ぎます。

Finderを開くと、左側に「場所」というのがあり、そこにiPhoneが出てくるはずです。

選択すると、iPhoneの詳細画面が表示されます。

今すぐバックアップ」を選択しましょう。

iPhoneのバックアップ画面
これね


すると、

/Users/[ここにユーザー名]/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup

と言うフォルダの中にバックアップが作成されます。



2. 外付けHDDにバックアップをコピーする

ちょっとだけターミナルを使ってコマンド操作します。

ターミナルを開いて、

open /Users/[ここにユーザー名]/Library/Application\ Support/MobileSync

と入力してエンターキーを押します。

[ここにユーザー名] -> 自分のユーザ名に変更してください。
※コマンド入力の際は、ユーザ名の部分を[]で括らないでくださいね。

するとFinderが開きます。

MobileSyncの中のBackupというフォルダを表示しておきます。


また、新たにFinderを開いて、左側の「場所」から、バックアップしたい先のHDDのパーティションを開きます。

今回は"iPhone"という名前でスペースを作りました。

ここに、先ほど表示しておいたMobileSyncの中のBackupフォルダを、ドラッグ&ドロップします。

するとHDD内にコピーされます。

iPhoneのバックアップを外付けHDDに保存
HDDの中身がこんな感じになるはず。


※以下はターミナルを使って操作を頑張りたい人向け。

そうでない人は、次の 3. 外付けHDDにショートカット作成まで飛んでください。


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ターミナル操作で外付けHDDにバックアップをコピーするには、cpコマンドを使います。

cp -r コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ

という形で指定してあげることで、「移動元ディレクトリの中身を、移動先ディレクトリの中に放り込んであげるよ」となります。


具体的には、以下のようなコマンドをターミナルで叩きます。

sudo cp -r /Users/[ここにユーザー名]/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup /Volumes/[ここに外付けHDDの名前]/Backup

[ここにユーザー名] -> 自分のユーザ名に変更してください。
[ここに外付けHDDの名前] -> HDDの名前に変更してください。

※いずれもコマンド入力の際は、[]で括らないでくださいね。


このコマンドで何をしているのか簡単に説明します。

cpは、コピーするコマンドです。

-rは、ディレクトリごと、その中身もコピーしてくれるオプションです。

そしてsudoは、ざっくり言うと、ちょっと強いユーザーとして操作したい時に使うものです。
よくわからないまま触れてしまうと危ない場所も操作できてしまうので、むやみに連発するのはやめましょう。

今回の場合、sudoを付けずにやると、大量にNo such file or directory.が出てきてしまっていたので、sudoをつけました。これはディレクトリがないのではなく、簡単には外から書き込めないよう弾かれていたのだと予想されます(後述)。

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3. 外付けHDDにショートカット作成

先ほど、 /Users/[ここにユーザー名]/Library/Application\ Support/MobileSync/というパスにあるフォルダをFinderで表示しましたね。

この中にあるBackupフォルダを、このままデスクトップにぽいっと、ドラッグ&ドロップして出しておきましょう。

ちなみにこのフォルダは、全工程が終わって、外付けHDDに保存できるようになったら消してしまってOKです。


そして、ターミナルで以下のようなコマンドを叩きます(最初のlnは小文字でエル・エヌです)。

ln -s /Volumes/[ここにバックアップフォルダをさっきコピーした外付けHDDの場所の名前]/Backup/ /Users/[ここにユーザー名]/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup


例えば

ln -s /Volumes/iPhone/Backup/ /Users/Hogehoge/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup

みたいな感じになりますね。

半角スペースの位置などを間違えないようにしましょう。


ちなみに、このファイルパスは全部手入力するのではなく、途中まで入力したら(例えばMobileSyncのMobまで入力したら)Tabキーを押すと、残りを補完してくれるので間違いが少ないですよ。


もしこの手順で、Operation not permittedというエラーが出てしまう人は、ターミナルのアクセス許可が必要です。

こちらの記事などを参考にして設定してください。


エラーが出なければ、先ほど上の手順で開いたMobileSync内のバックアップフォルダ(外付けHDDではない方!)に、Backupというフォルダができていて、こんな感じで矢印マークがついているはずです。

そしてこの中には、英数字の羅列のバックアップフォルダが存在しているはずです。

/MobileSync/Backupフォルダ内のショートカット


これは、MobileSyncというフォルダにいながら、実は外付けHDDの中身を見に行くようになっています。

iPhoneのバックアップを外付けHDDに保存
HDD内のここを見にいっているんですな


何をしているか解説しておきましょう。

ln- sというコマンドで、いわゆるショートカットのようなものを作れます。

ln -s リンク元 登録名

という形でコマンドを叩くと、パソコンの中でバックアップをとりにいくけれど、本当はその際に外付けHDDを見に行ってくださいね、と指示できることになります。

つまり、パソコン内の/MobileSync/Backupフォルダにいながら、その場所から、2の手順で外付けHDDにコピーしておいたバックアップが見えている状態になるわけですね。



4. 再びバックアップを取ってみる

ここまでできたら、念の為、1. の手順で、もう一度バックアップを取ります。

すると、外付けHDDの方にバックアップが取られているはずです。

外付けHDD内のBackupフォルダにある、英数字羅列のフォルダを右クリックして、「情報を見る」を選んでみましょう。

バックアップの時間が直近の時間に変わっていたら成功です。




再びMacにバックアップを取りたい時は

もし、外付けハードディスクでなく、またパソコンの中にバックアップを残すようにしたいな、と思った時は、

/Users/[ここにユーザー名]/Library/Application\ Support/MobileSync/

のBackupフォルダ(ショートカット)を削除したらOKです。



つまずいたこと

パーティションを分けなかったせいで、HDDが全部読み取り専用になった

ここに気づくまでに半日溶けました笑

最初、HDDのパーティションを分けずに、勧められるがままTimeMachineを設定してしまいました。
そうしたら、HDD全部がTimeMachine用、つまり読み取り専用になってしまったんですね。

TimeMachineを置く場所は、書き込みできなくなる?ようです。
中を簡単にいじれたら、データが壊れてしまう可能性がありますもんね。

そのため、読み取り専用になっていたHDDに、どうにかしてiPhoneのバックアップを書き込ませようとしてできなくて困っていたわけです。

※2の手順の途中で、sudoで無理くりやっていた記録は、その名残ってわけですよ。
せっかくcpコマンドの理解が深まったので、そのまま残しておきました。



まとめ

悪戦苦闘しましたが、無事に外付けHDDにバックアップを取ることができました。

今回購入したG-technologyのHDDは、Apple公式サイトからも買えますし、見た目もスタイリッシュでカッコよく、軽くておすすめです。

というわけで、HDDに関してだいぶ理解が深まった一日となったのでした。ふぅ。