大学時代、武術サークルに入っていた時の話。

年に何度か昇段審査があり、そのために頑張って稽古していました。


その時私は、

「この審査に受かったら、もっと自分に自信がつくんじゃないか

「審査に受かれば、自分の実力を認めることができて、自分はまだまだだ...と焦る気持ちが楽になるんじゃないか」

と考えていました。


さて、その後私は無事に審査に受かったのですが、どうなったと思いますか?



何を起点に行動しているか



結論から言うと...もっと苦しくなりました!


「この段位を持っていながら、うまく業を遣えない自分はダメだ...」

「同じ段位を持っている人は、もっとうまくできているように見える。それに比べて自分はまだまだじゃないか、恥だ...」

「この段位のくせに下手くそ(笑)ってみんなに思われてるんじゃないか...」

うぅぅ...辛いよ..._(:3」z)_


最終的に、そうやって自分で自分を追い詰め過ぎて、一時的に稽古に行けなくなりました。

ある日、稽古に行こうと家を出たら、涙が止まらなくなったんですよね。
(いやー、当時は相当キテましたね笑)





そうなのです。

「これさえあれば、自分の不足が埋められる(=自分は実力不足と言う前提)」

「これさえできれば、ダメな自分がなんとかなる(=自分はダメと言う前提)」

というところからスタートした行動は、

最終的に、行動の前提である「自分の実力不足とダメさ」を証明してしまうのです。



どうしたらいいのか


マイナス前提からバタバタと行動したくなる時、とにかく一旦立ち止まることです。


「このツール・情報・コミュニティ・資格etc...を使って、早くダメな自分をどうにかしなきゃ
と不安や焦燥感でいっぱいになる時は、まず一旦停止。

その感情が落ち着くまで待ちます(なんでこんなに感情が揺れるの?と自問するのも良いですね)。


そして、ポジティブな基準で行動を取り直しましょう。

「もっと知りたい、成長したい、新しい世界を見たいから」
「なんだかワクワク楽しそうだから」
「前から気になっていたし、とにかくやってみたいから」

など、ポジティブな前提から行動をスタートすれば、ついてくる結果もポジティブなものになりやすいです。



まとめ

行動の起点ってとても大事だよ、と言うお話でした。

ポジティブなところからスタートしていきたいですね。