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 避けるべきマーカー画像から考える、望ましいマーカーとは

マーカーとして安定しやすい画像は、特徴点の多い画像です。

簡単に言えば、風景写真のように、複雑な画像ほど安定します


ですので例えば、日本やイタリアの国旗のようにシンプルで無地の部分が大きい画像だと、うまく表示されないことがあります。

日本の国旗

また、同じパターンが繰り返される画像や、線対称や点対称の画像も、特徴点が複数箇所でマッチしてしまうことで、表示がガタガタになりやすくなります。

点対称の画像


さらに、コントラストが低い画像も、特徴点を取りにくいので、避けましょう。

コントラストが低い画像


グラデーションカラーの画像も、ピクセルの境界があいまいになるので、表示が不安定になります。

グラデーションカラーの画像


極端に小さい画像(100px四方ほど)なども、マーカーが不安定になりやすくなります。

MindARの公式サイトによれば、画像の幅と高さが少なくとも 1000px あれば十分とのことです。


また、マーカーの特徴点は、ピクセルの相対的な強度で決まるので、例えば、全く同じ画像の色違いを用意しても、高確率で両者は同じ画像としてみなされてしまうことがあるので、注意しましょう。



まとめ

ここまで避けるべきマーカーの傾向についてお話してきました。

つまり、望ましいマーカーはその逆の以下の条件を満たすようなものです。

・特徴点が多く、複雑

・繰り返しのパターンや、対称ではない

・色のコントラストがはっきりしている

・無地のエリアが少ない

・解像度とサイズがある程度保証されている


以上を満たすような画像を設定して、安定感のあるARを作成してみてください。