先日、ある人のコーチングをしていた時のお話です。

その方はここ最近、一気に創作の火がついて、モチベーションが上がっている!とのことで、一緒にアイデアを練っていくお手伝いしていました。

その中で、以下のような話を聞きました。



小石と砂のたとえ話


最近動けるようになった大きな理由として、YouTubeやTwitterを見るのをやめたことが大きいと思う。
こうしたSNS類は、次の情報を見るためのアクションの敷居が低い(軽くスワイプするだけで、無限に見られてしまう)。かつ、心地よくなれてしまうので、どんどん見てしまう。
そのため、自分の中に余裕がない状態で見ていると、気づいたら時間や体力を限界まで使い切ってしまうことが多かった

本当は、もっと創作などの自分の好きなことをすれば楽しいとわかっているのに、SNSを見て日々力を使い切ってしまい、なかなか取り組めなかったのだと思う。

壺の中に石や砂を入れていくイメージをすると、よりわかりやすいかもしれない。
SNSは粒度が小さな砂のような(=時間・体力・気力がなくても、無限に楽しめてしまう)娯楽。そうした娯楽で埋め尽くされていると、小石サイズのもう少し大きな(=時間・体力・気力を使う)娯楽が入る隙間がない。

SNS巡回を減らすと決め、砂つぶのような娯楽が無限に注がれなくなったことで、余裕ができ、ようやくそこから自分のやりたいことに注力できるようになった

やりたいことがなかなかできないという時、その人にとっての「砂」に当たるものが何なのかを突き止めることが大事だと思う。





ねっ、めっちゃ面白いたとえ話だと思いませんか(๑╹ω╹๑ )
この話って、ただ単にSNSをやめたら快適になった、という話でなく、「日常のエネルギー配分の再設計するためのからくりを見つけた」と言えるのではないかな、と思いました。


1日に人が使える時間も体力って、有限です。
体力・気力がほとんど要らない小さな娯楽(砂)が、無意識のうちにその容量を占拠してしまうと、本来の「やりたいこと」(石)を入れるスペースがなくなってしまうのですね。

砂が流入し続けている状態で、いくらやりたいことを見つけよう!楽しいことをしよう!としても、動けないのです。



あなたの砂はどこから?


この方のお話の中で、砂の正体はSNSという娯楽だったのが、個人的には驚きポイントでした。

過去の私に取っての「砂」は、娯楽ではなく、他人の期待への過剰な対応というややネガティブな形を取っていました。
いちいち細かいことで、「人から〇〇と思われたらどうしよう。そう思われないように、あれもこれも手を尽くさないと!」と準備のエネルギーをかけ、消耗し続けていたのですね。
なので、「もし人から〇〇と思われたら...」という不安な気分のトリガーが発動した時に、本当にそこにエネルギーを割くべきなのか?と疑って行動を変える、という形で砂の流入を止めていきました。

一方、今回の話の中では「小さな娯楽」、つまり必ずしもネガティブではないものが砂でした。
そうなると、意識的に手放す難易度が高いのかな、と思ったのです(だって、少なくとも見ているその瞬間は楽しかったりするので、手放すべきものと気づきにくい)。


ということで、まずは、自分の中のエネルギーの使用状況をニュートラルに観察して、どこに大量に流入しているのかを特定するのがとても大事なのかな、と思いました。

普段、何に多く時間をかけてる?
どんなことがよく頭や心を占めている?

もしそれらが過剰に自分の時間・体力・気力を食っているのならば、それを減らして余白を作っていくのが第一歩。
それから初めて、「やりたいことをやる」にスムーズに取り掛かれるのではないかな、と思います。



まとめ


やりたいことをやるための時間・体力・気力がない!と感じる時は、まず自分の中に流入している「砂」の正体を見極めるのが大事、というお話でした。