砂城の夢のお話【メルマガ過去配信記事】

今日は、メルマガの過去記事をお送りします。

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ある日、砂の城を作りたい、と思った。

大きく、立派な城を作り上げることを夢見て、私はスコップを手に取った。

 

話を聞いた友達が何人かやってきて、

「一緒に作ってもいい?」

と尋ねた。

もちろん歓迎した。



しばらく一緒に砂を掘り進めて、ふと、不安が湧いた。

本当は辛いのを隠して、みんな無理して作業してないかな。

知らず知らず、みんなに我慢させてないかな。



友達は言った。

「みんな好きなことをしているから、心配しなくていい」

「他にも、一緒に作りたい人が待っている。迎えに行けばいい」

と。


 

風が吹き、砂の城が少し崩れた。

友達は笑った。

「崩れても、一緒なら楽しめるね」

と。



またしばらくして、私は尋ねた。

こんなに助けてもらって、いいのかな。

頼りっぱなしで迷惑なんじゃないかな、と。



友達は答えた。

「助けている感覚はないよ。ただ楽しんでいるだけ」

「砂の城を作るっていいなって思った時、君だけの夢が、僕たちみんなの夢になったんだよ」

と。


 

ついに城が完成した。

大きく、立派な城だった。

友達は言った。

「これが作れたのなら、僕たちはもう何だって作れるね」

と。