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リーダーシップを取る怖さを乗り越えたお話

先日、ディレクターとしてVRゲームの開発に携わったお話をしました。
今回は、その中で「リーダーシップ恐怖症」を超えたお話をしてみたいと思います。

リーダーシップ恐怖症


そもそも私は、リーダーシップというものに恐怖を抱えていました。
というのも、小学生の頃、学級委員をした時にめちゃくちゃいじめられたので、それがずっと傷になっていたのですね。

まぁ、さまざまな要因が絡んだ結果いじめられたので、リーダーシップ=怖いというのは短絡的だと頭ではわかっていたのですが...それでも、複数人をまとめて「こんな風に動いてみようよ」と働きかけることで、めちゃくちゃ反発を喰らったり、嫌われたりすることが、死ぬほど怖かったのです。
でもでも、その恐怖から遠慮したり、やりたいことを言い出せなかったりしたら、その恐怖は永遠に怖いままなんだぁ...( 'ω')

参加しているプロジェクトは、給料が発生するものでも、委託や依頼を受けて作っているものでもなく、完全なるボランティアベースで進めているものです。
なので、ここは練習場みたいなものとして、ちょっと勇気を出してやりたいことを口に出してみようや、と決めて、えいや!と動いてみたのです。ま、最悪大失敗してポシャってもなんとかなるじゃろ...!

で、うまくいったってワケ...( ˘ω˘ )

これだとここでこの記事が終わってしまうので、もう少しその背景について深掘りして考えてみたいと思います。

なぜうまくできたか

安全な環境でリーダーシップを発揮する

今回、すごく安全な環境でリーダーシップを発揮できた、と考えています。

安全な環境って何?
自分含め、みんなが自律的に動いてる環境、と言えばいいのでしょうか。
これやりたい!という意欲の高いメンバーが集まっていて、外部からの変な圧力や強制力が働いていない環境。

なんで、自律的に動いていると、安全なのか?
というところで、プロジェクト内であった、一つの具体例を挙げてみます。

ホラーポスター事件

メンバーが作ってくれたポスターの原案が、どう見てもホラーっぽいということがありました。
poster
これ

その際、
雰囲気はとても好きだけど、ちょっとホラーっぽいかも笑!背景をもう少し明るくしたらいいのではないかな?
と勇気を出してフィードバックしたのです。

いつもの私は、ちょっと微妙かも...?と思っても「うーん、大体いいじゃん...?」と流してなぁなぁにしがちです。フィードバックしたら嫌われるかもとか、相手が不機嫌になるかも?と、ビクビクしてしまって。

この恐れを超えて、ちょっと勇気を出して伝えてみたのです。
結果、「たしかにホラームービーっぽいわ。なんでこんなんなったんだ」と返事があり笑、素敵な改良版が上がってきました。

これ以降、テストプレイの時に「こうした方がもっといいユーザー体験になりそうだけど、どう思う?」というフィードバックも、恐れずに出せるようになっていきました。

自律的に動けば、ニュートラルにコミュニケーションできる

フィードバック=嫌われるという恐れって、私自身が制作したものに対してフィードバックされて、傷ついたり不愉快になる経験があったゆえに出てきていたのですよね。
しかし、よくよく考えてみると、これって、あまり気乗りのしない制作に対してフィードバックを受けた時に出ていた苛立ちだった、と気づいたのです。「そんな文句あんなら、てめぇでやれや」みたいな(口悪)。

今回のプロジェクトで、私はアニメーションアセットをいくつか作ったのですが、メンバーが忌憚ない意見をくれた時に、傷ついたり不快になったりせず、むしろありがたいと思ったのです。
そう。好きで楽しくやってることなら、フィードバックも嬉しいし、ニュートラルに受け取れる、と気づいたのです(大発見)。
自発的に楽しく動いていて、そしていいものを作りたいという気持ちがベースにあったので、ブラッシュアップすることに徒労感や疲弊などを感じなかったのですね。

強制力ややらされ感ベースで動いていると、その時点でうっすらと我慢し続けることになるので、フィードバックが攻撃のように思えたり、重荷に感じられたりすることはあります。
過去、リーダーシップをとって大火傷をした理由の一つには、学校という狭いコミュニティの決められたルールの中で、みんな強制力の中で動いていたことがあったのかもしれません。

何より大事なのは、我慢や遠慮をせずに、思ったことをお互い素直に伝え合えることなんだと思います。
言ってしまえば当たり前ではありますが、これがなかなか難しい。
嫌われるのが怖いから言えないと躊躇ったり、遠慮ない意見は自分への攻撃か?と思ったりしてしまうことはよくあるので。

どうしたらいいかって、結局これは、自分からまっすぐにコミュニケーションすることです。
・自分が遠慮して言えなければ、相手も遠慮して言えないだろうと勝手に思ってしまうし、
・自分が我慢を溜め込んでいれば、相手も我慢を溜め込んでいるように見えるし、
・自分が悪意を込めて言葉を選んでいたら、相手の言葉に悪意を見出すようになります。

逆に
・自分が腹を割って話せば、相手も腹を割って話していると信じられるようになるし(腹を割って話せない人との付き合いは自然に減るし)
・自分が本心を素直に伝えていたら、相手の言葉も本心だと信じられるようになります。

自分が投げたものが帰ってくる。
ので、まずは自分から素直なコミュニケーションを差し出すことが大事なのです。

まとめ

今回のプロジェクトを通して、「リーダーシップを取る=攻撃される」ではない、と気付けたのが、とっても大きな私の中の転換でした。

自発的に、自律的に動ける環境で自由に動き回ることで、みんなのびのびと過ごせるのだな。