「こだわりが強い」「狭く深い付き合い」は悪ではないというお話 - 切り絵Blog 影織文庫

「こだわりが強い」「狭く深い付き合い」は悪ではないというお話

友達にしろモノにしろ、たくさん持つ事でなく、自分が納得して受け入れた人・ものだけを身の回りにおくことで幸せになれるタイプの人もいると気付いた、というお話をします。

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私の母親はショッピングが好きで、子どもの頃はよく服や靴を買ってもらっていました。
しかし、買ってもらったものの中でも好きなものばかり身につけていると、「これも買ってあげたのだから使いなさい」と言われました。
ですので、本当に身に着けたいものは我慢して、うまくバッグや靴のローテーションを組んで、あまりお気に入りでないものも、好きなものと同じくらいの使用頻度になるようにバランスよく使うようにしていました。
今考えると、けなげな子どもですよね笑

また大人になってからも、誕生日やクリスマスプレゼントとしてバッグや靴を買っておいたから、と渡されることがあったのですが、受け取るだけ受け取っても、全く使う気になれずにしまいこんでおり、罪悪感を覚えていました。

しかし最近ふと、自分は、たくさんの種類の服や装飾品を所有して毎日いろいろ使い回す事でなく、たとえ数が少なくても、本当に自分が気に入ったものだけ身につけることに喜びを感じるのだと気付き、衝撃を受けたんですよね。

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さらにこのことは服飾に限らず、もっと広く生き方などでも同じように言える、と気づきました。

子どもの頃は、みんなと仲良くワイワイ過ごすのがよいと教えられて育ってきました。
しかし私としてはあまり合わない人と無理に一緒に過ごすくらいなら、一人で本を読んでいたくて、人の輪から離れて過ごすことが少なくありませんでした。
そういう私を心配して見ていた親からは、
「そのような態度だと誰にも愛されず、受け入れられない。どんどん偏屈な人間になって、一人ぼっちになってしまう」
などとよく言われました。

自分はきっと一生誰にもわかってもらえないのだ、一人で強く生きていくしかないのだ、という思いを抱きながら過ごしてきたのですが、大きくなってみるとそんなことはありませんでした。ちゃんと分かり合えて一緒に居心地良く過ごせる恋人や友人を見つけられたので、その人達とじっくり付き合えばいい、と気づいたのです。

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私の親のような、「たくさんのものを所有する」「幅広い人と仲良く付き合う」ということに価値を置く考え方と、私のような「ごくわずかな気にいったものだけ身の周りに置く」「狭く深く付き合う」ということに価値を置く考え方の人がいて、どちらが良い悪い、ということはありません。

私と同じような後者のタイプの人は、「たくさんあればあるほどよい」という価値観をもとに動こうとすると、なんだかぐったりしたり、落ち込んだりしてしまうのではないかなと思います。
そういう価値観ではなく、自分が本当に心から納得したかどうか、という理由で食べるもの、身の回りに置くもの、付き合う人、入手する情報…などを一つずつ丁寧に選んでいくと、元気が出て来ると思います。

納得いく選択をしようとすると、周りの人にあれこれ言われて、自分が間違っているのではないかと不安になったり、傷ついたりすることがあるかもしれません。
ですが、自分のこだわりに根ざした選択を理解し、応援してくれる人もちゃんと存在します。

ですので、人と違うこだわりを持って、これがいい!という考え方でもいいんだよ、というお話でした。


「こだわりが強い」「狭く深い付き合い」は悪ではないというお話 「こだわりが強い」「狭く深い付き合い」は悪ではないというお話 Reviewed by 影織 on 7月 11, 2017 Rating: 5