濃黒切り絵展作品「小鹿郵便」作品解説・制作裏話など - 切り絵Blog 影織文庫

濃黒切り絵展作品「小鹿郵便」作品解説・制作裏話など

今回の展示では、ゾートロープを展示しています。
本体を回しながらスリットをのぞくと、動いて見える原始的なアニメーションです。

○作品解説


こんなキャプションをつけています。

あなたの言えなかった言葉はなんですか。
後悔していますか。
今はもう、届かないですか。
届かないと、諦めてしまいましたか。

伝えたかった言葉と届け先のあの人を思い描いて、
このゾートロープをそっと回してみてください。
距離を超えて、時空を超えて、
その思い、あなたの代わりに届けます。

音信不通になってしまった人、遠くへ行ってしまった人、絶縁してしまった人、この世ではもう会えない人…そんな相手に伝えそびれてしまった思いを届けてくれる小鹿の配達員を作りました。

ゾートロープを回すと、あなたの思いがハートになって降り注ぎます。
ハートは、ひとつひとつ丁寧に箱詰め・ラッピングされます。
鹿の配達員はそれをひょいっと背中に乗せて、届け先へと飛んでいくのです。


また、今回はこちらのポストカードも販売しています。
全8種!限定販売!

一頭一頭切って貼った、手作りカードです。
もし、今でも手紙が届くところに思いを伝えそびれてしまった人がいるのなら、手紙を書いて言葉を届けてほしい、という思いをこめました。

○何故鹿なのか?

英語で手紙を書く時に"Dear..."と書き出しますよね。そのDearと、鹿のDeerを引っかけた言葉遊びをしているからです笑
あとは、足場の悪い山の斜面でもぽんぽんと駆けていく鹿なら、どんなところでも軽々と飛んで配達してくれそう、と思ったというのも理由です。

○制作裏話など

このゾートロープは、こちらの動画を参照して作成しました。


少し大きめサイズでつくったので、パーツのホチキス止めに難儀しましたが、なんとか無事に完成させられてよかったです。

ゾートロープの中身はこんな感じになっていますよ。
影織切り絵(小鹿郵便ゾートロープ)


また、今回の制作をきっかけとして、上記リンクのYouTubeチャンネルを開設しました!
動画作成についてはまた後日書くかもしれませんが、この動画を撮るのに相当苦労しました。数えてみたら、動画完成まで60回位撮り直していました。

一人でゾートロープを回しながら撮る、というのが難しく、試行錯誤の末こうなりました。スマホケースをを洗濯ばさみで瓶2本に固定して、その下に厚い本を敷いて、以前使っていたガラケーで高さ調節をしています笑
影織切り絵(小鹿郵便撮影風景)
けして酒瓶にツッコミを入れてはいけません

***

ということで、今回の作品は細かくも大きくもなく地味なのですが笑、作品と販売とがひとつながりの物語になっています。
その物語を味わって楽しんでいただけたら幸いです。


濃黒切り絵展作品「小鹿郵便」作品解説・制作裏話など 濃黒切り絵展作品「小鹿郵便」作品解説・制作裏話など Reviewed by 影織 on 8月 24, 2017 Rating: 5