動物の毛並みや魚の骨、人の髪の毛など、細かい線が密集している切り絵を作るとき、うまく見えるようにするポイントをご紹介します。

根元から先端へ向かって切る

切る方向、結構大事です。

根本から先端に向けて(毛並みで言うなら、生え際から毛先へ)ナイフを動かすと、綺麗に切れます。
毛並みや小骨などの細い線の密集を切るときの切る方向
矢印の方向に切ろう

特に、細い線の集まりの場合、先端から根元に向かって刃を動かしてしまうと、せっかく切った毛並みの線がナイフに引っ張られてぐしゃっとなりやすいです。

切る線を押さえてピンと張りながら切る

一本の毛を切る時、おおげさに表現すれば、下図の青線と赤線の二本線を切る必要があります。
毛並みや小骨などの細い線を切るときの押さえ方のコツ(図解)

この時、二本線の一本目を切った後、その切った部分を手でしっかり押さえながら切ると、切る線がぶれず切りやすいです。

右利きの人は、左手で押さえやすくなるため、左側から切り進めると良いでしょう。
赤線を切る→赤線付近をしっかり押さえて青線を切る、という流れですね。

線に勢いを持たせる

具体的には、一度刃を入れたら一発で線を切ること、先端を根元よりも細く尖らせることを意識することで、勢いある線に見えます。
勢い、と言っても、切るスピードは無理に上げなくて大丈夫です。

ちなみに先に述べたように、根元から先端に向かって切ることで、切る勢いあまっても、切り落とす部分が余分に切れるだけで、残すべき線がダメージを受ける可能性も減らせます。

あとは気の持ちようもあります笑
「しゅっとした線を切るぞ!」「勢いよく!」などと念じながら切ると、線に勢いが出てきます。気持ちがナイフに乗るのかな、と考えています。

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ということで、切る方向と紙の押さえ方に気を付け、勢いを意識することで、毛並みや小骨はいい感じに切れるよ、というお話でした。