「鳥を夢みた男の話」制作裏話 - 切り絵Blog 影織文庫

「鳥を夢みた男の話」制作裏話

こちらの記事では、今回の個展の裏話をこっそりお話ししましょう。
展示を見る前に予習として、あるいは展示を見た後のネタバラシとして、お楽しみください。

本のはなし

今回、物語 + フルカラーの出品作品の本を販売しています。
本にはおまけとして、「夢の材料」の簡潔な説明文を載せました。
それぞれの標本の秘密を知りたい方はご覧くださいね。

それから、今回の本には「希望と不安」の作品の写真が入っていません。
というのも、この作品は、壁にスペースが余ってしまった、というので開催前日急遽制作したものだからです。
本当は、この作品の位置に模型を吊るす予定だったのですが、搬入のタイミングで、真ん中に吊るすよう変更したのでした。

色のはなし

前半はモノクロ、後半はカラーの作品を並べています。
境界を越えた時、初めて自由の象徴としての羽に色が付きます。
そこからアスールにとって世界が鮮やかなものとなる、ということを表現しました。

模型と手稿のはなし

今回作った模型は、レオナルド・ダ・ヴィンチが実際に人間の飛行のために制作した模型を参考にしました。職人レオナルドの名前もここから取っています(ただし人物像は架空のものです)。
また、1800年代後半に鳥の飛翔について研究し、人類は通のハングライダーを作成して飛行実験を繰り返したオットー・リリエンタールの記録も、制作の際に参考にしました。

いやー、人間が空を飛ぶって、なんともロマンがありますよね。

参考文献

制作にあたり、下記の文献を参考にしました。

箕輪成男 (2004) 『紙と羊皮紙・写本の社会史』出版ニュース社.
Otto Lilienthal (2006)『鳥の飛翔』(田中豊助・原田幾馬訳)東海大学出版会.
H.Anna Suh  (2012) 『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の素描と手稿』(森田義之・小林もり子訳) 西村書店.

福本 直之 (2000). 西洋中世古写本学提要 一般教育部論集 24, 1-30.
福本 直之 (2006). 古字小露地筌蹄--西洋中世古写本学事始 一般教育部論集 30 103-143.

初個展開催してみた感想

個展準備の具体的な手順の話や気づきはまた後日まとめることとして、感想を簡単に。
(いよいよ今日からなので、まだ感想をまとめるには早いのかもしれないのですが笑)

開催2週間前くらいからずっとそわそわどきどきしていましたが、怖さの向こうにワクワクが広がっていました。搬入の時は、自分が準備した世界が広がっていくことが本当に嬉しかったです。

また、一日の進み方は微々たるものでも、日々準備を重ねていくことで、個展という大きなイベントを実現できるのだ、日々の積み重ねは偉大だ、ということを改めて思いました。

たくさんの人に支えられ、励まされ、助けられ、応援されて今日この日を迎えられました。本当にありがとうございます。
是非ごゆっくり影織の世界をお楽しみください!

「鳥を夢みた男の話」制作裏話 「鳥を夢みた男の話」制作裏話 Reviewed by 影織 on 5月 01, 2018 Rating: 5