いろいろなことが一気に動き出して怖い。転機を前に読みたい一冊

最近、切絵童話作家としても、それ以外のお仕事でも、一気にいろいろなことが動き出しています。

めっちゃこわい。

よくわからない怖さに押しつぶされそうで、「こわーーーー」と一人家の中で叫んでいたりします(それこそこわい笑)。

客観的に見れば、順調に進み始めている、物事が進み始めているのに、なんだか恐怖を感じる、そんな時はこの本がおすすめです。

トランジション ――人生の転機を活かすために (フェニックスシリーズ)
ウィリアム・ブリッジズ William Bridges
パンローリング (2014-03-15)
売り上げランキング: 32,657

失恋、結婚、転職、死別、昇進、引越しなど、転機(トランジション)の乗り越え方について書かれた本です。
この本によると、転機は必ず終わりから始まると言われています。
「終わり」から、「ニュートラルゾーン(転機のまっただ中の空白、空虚な時間)」、そして「始まり」に向かうのです。


転機の乗り越え方

新しいことを始める時、何をやるか、何を始めるかに着目することが多いと思うのですが、本書では「終わり」に目を向けているのが興味深いなと思います。
「終わり」の中では、自分のアイデンティティが崩れたり(例えば仕事を辞めたら、「○○という会社の従業員である私」のアイデンティティがなくなりますね)、目標を見失ってしまったりして、混乱します
ですが、始まる前にまず手放すこと、終わらせる必要があり、そのせいで混乱して当たり前だとわかると、少し冷静になることができます。

終わりの後にはニュートラルゾーンが来ます。
燃え尽きて、喪失感や無力感でいっぱいで、どちらに行けばよいのか途方に暮れてしまう感じです。
自分の場合、数カ月前に休職していた時期が、まさにこのニュートラルゾーンだったのかな、と今にして思います。
ニュートラルゾーンは、終わり=死と、新しい始まり=再誕のはざまの空白の時間と考えられるようです。ですから、無理にこの空白をなくしてしまおうとするのではなく、その中でしばらくじっくり過ごし、己と向き合う必要があるのです。

ニュートラルゾーンを抜け、新しい始まりに突入します。
その中で、冒険してはいけない、というような抵抗感を強く感じたり、新たな道を選ぶことで、人を裏切ってしまうような感覚を覚えたりします。
自分が今感じている、わけのわからない怖さは、ここに起因するようだ、と気づいたら、少し落ち着きました。

また、こうした始まりの中にいる時は、
完全に準備し過ぎずにとりあえず動いてみること、
始まりの中で何か自分でやってみたことを自分でちゃんと「達成できた!」と評価すること、かつ、
結果を重視し過ぎず、目標達成までのプロセスを重視すること
が大事、と書かれていました。
どの言葉も、言われてみれば当たり前だよ、と感じることかもしれませんが、始まりの中でぐらぐら不安な気持ちでいる今、この言葉を読むと深く刺さります。


まとめ

転機のまっただ中、混乱したり苦しかったり、途方に暮れてしまうことが多いです。
そんな時はこの本を読むと、地に足ついてどっしり構えられるので、すごくおすすめですよ。

トランジション ――人生の転機を活かすために (フェニックスシリーズ)
ウィリアム・ブリッジズ William Bridges
パンローリング (2014-03-15)
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