最近、リアルの知り合いに切り絵作家活動について話す機会が増え、「そんな活動をしているならこの人を紹介してあげようか」「是非こんなものを作ってほしい」という声が増えてきて、
作家活動を広げるのに大事なのは、人とのご縁だな
そう強く感じるようになりました。ので、今日はそんなお話をしたいと思います。


応援なんてしてもらえるはずない…と思っていた

私は、影織としての活動を、リアルの友人にはごく限られた人にしか話していませんでした。
作家として活動していることを人に話すと、
「この年で夢なんか追いかけちゃってダサいよ」
「なに頑張っちゃってるの(笑)」
…などと馬鹿にされるのではないか、とすごく恐れていたからです。
でも、いざ勇気を出して話してみると、そんな風に馬鹿にする人はいなくて、「すごいなぁ、頑張ってね」と応援してくれる人ばかりだということに気づいたんですね。


どうして人に話せるようになったか

世界はそこまで怖くないと気付いた

この事件のおかげで…という明確なきっかけはわからないのですが、休職したあたりからでしょうか、自分と向き合ったり、人の優しさに触れたりする中で、世界はそこまで暴力的・攻撃的なものではないな、と気付いたのが大きいかもしれません。

一時期は、とにかく騒がしい下界から離れて山にこもりたい(笑)、人間と関わり合いになりたくない、などの思いがすごく強かったです。
でも、じっくりと物理的にも、精神的にも閉じこもる中で(このお話はまた別の機会に詳しく書きたいなと思います)、だんだん大丈夫だな、人間は怖いものじゃないな、と気付いていきました。
それに伴って、もっと人間と関わりあっていってもいいかもしれない、世界に自分を開いてもいいのかもしれない、という思いが高まってきたように感じます。

積み重ねてきたことが自信になった

本名の自分と切り離して、ゼロから切り絵作家として創作を始めて、グループ展に参加したり、個展をしてみたり、3年近くいろいろな作品を作ってきました。
その中で、誰かと比べた優劣や評価と離れたところで、「自分はこれだけの年月をかけて、作品を確かに積み上げてきたのだ」ということに静かな自信を持つことが出来ました。
それによって、「作家なんです」と名乗っても、もじもじしなくなったんですね。


人とのご縁が大事という話

「(ご縁とか言ってもぶっちゃけ世界は怖いし、人間は傷つけてくるし、) 私は自力でなんとかするさ、慣れあうつもりはない」
などと思い定めていた時期もありましたが、改めてやはり、何か大きく自分の活動が広がる時は、人のご縁によるものだと身に染みて感じました。

この世界は怖いという前提条件が外れることで、心がオープンなって、人の力を借りたり、逆に誰かを助けたりできるようになっていくのだと思います。


まとめ

人とのご縁が大事ということが腑に落ちて、人に助けてもらえることが増えたことで、がむしゃらに前進する無理やり感がほどけてきたように感じます。
ここに至るまでの精神的変化は、もう少し考察してまた別の記事に書いてみたいと思います。