星が尋ねた。
「どこに行くんだい」
旅人は答えた。
「朝に向かって歩いているんだ、まっすぐどんどん…ここからまだ夜明けはずっと遠いのかい?」
星はじっと旅人を見つめた。
「夜明けはどこにでも来るのさ。目指すべきは夜明けじゃなくて、君が朝を迎えたい場所だと思うよ」