気まずい過去の人間関係を整理しよう。「思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方」書評

こちらの本を読みました。

仲が良かった友達と疎遠になってしまった、恋人とひどい別れ方をしてそれきりになっている、家族と絶縁した...

そうした過去の人間関係で、ずっと心に引っかかっている人と、もう一度向き合うための本です。

私自身、いくつかそうした関係をそのままにしてきたことが思い残しとなっていたので、ここらでいっちょ向き合ってみよう、と思って読んでみました。


本書の内容

壊れた人間関係、言い訳して放置してない?

冒頭に、こじれてしまった人間関係をそのままにしてしまう、「よくある言い訳」がまとめられていて、いきなり心に突き刺さります笑

1. その気があるなら、向こうからコンタクトしてくるはずだ

2. 相手は私に腹を立てているのだろう

3. 手を打つならもっと前にやっておくべきだった。もう手遅れだ

4. こちらからすり寄ったりしたら、弱い人間と思われそうだ

5. こちらから連絡を取って拒絶されたら、自分から動いたことを後悔して、最悪な気持ちになりそうだ

6. 「連絡しないでほしい」と言われたから、私からはコンタクトできない

7. 相手から働きかけてくるほうが理にかなっている

8. 相手が私とかかわりたくないのなら、それでもかまわない。どうでもいいことだ。私にとって、そんなに大切な人ではないのだ

こういう言い訳をたくさんして、本当はずっと気になっているのに、見ないふりをして放置してきた人間関係、思い当たることがないでしょうか。
私にはいくつもありました。あいててて。

本書の中ではこの言い訳たちに対する反論が、優しい言葉で書かれています。


役立つエクササイズ

本書には、
気になる相手への最後の別れの手紙を書く、
相手から本当に欲しい言葉だけで綴った手紙を書く、
相手から絶対言われたくない内容の手紙を書く(最悪を想定することで、本当の相手の言葉を受け入れられるようにする)など、
色々なエクササイズが載っています。

中にはちょっと心が痛くなるようなエクササイズもあります。
でも、実際にやってみると、自分の中の気持ちに整理をつけたり、相手への気持ちをはっきりさせたりできるな、と感じました。


私が思う本書の効果的な使い方

実際に相手にコンタクトを取ったり、話し合ったりするなどのコミュニケーションの取り方については、翻訳本ということもあり、少し参考にしにくいかもしれません

例えば、相手に率直に気持ちを伝えるための言葉の例として、
「私はあなたに暖かい気持ちを持っている」
「ハグしたい」
などの言葉が紹介されているのですが、文化的にあまりピンとこず、相手や場合によっては、ギョッとさせたり、戸惑わせたりするかもしれない、と感じました。

そうは言っても、相手が思うようなレスポンスを返してくれなかった時の心の持ちようや、関係を終わらせると決める時の考え方など、自分の内面との向き合い方については、かなり参考になる部分が多かったです。

先にも書いたエクササイズは、自分と向き合う作業として特に効果的です。
疎遠になってしまった人と連絡を取るにしろ、取らないにしろ、エクササイズを通して、引きずってきた過去を完了できたと感じられるのではないかと思います。


まとめ

なんとなく向き合いたくなくって、そのまま過去にほっぽってきた人間関係を、もう一度見直したい時にぜひ読むべき一冊だと思いました。

少しずつ気持ちの整理ができてきたので、ずっと連絡を取ってこなかった人たちに、勇気を出してコンタクトを取ってみようかと思います。