私は言葉を使って自己暗示をかけることがあります。
「自己暗示」というといささか怪しげか。怪しいものではありません。
自己暗示は、ある思想や言葉を取り込み、自分のものにしたい...!と感じた時、実際にそれを取り入れていくプロセスの一種です。
...あれ、説明になってる???
もうちょいわかりやすいように具体例を出してみましょう。
たとえば、つい人の顔色を伺ってしまい、自由に振る舞えず、自分に自信がない状態で過ごしていたとしましょう。
その時に、自分から見て、自信に満ち溢れて自由に過ごしている人がさりげなく発した一言に、深く感銘を受けることがあります。
また、その人の話を聞きながら「なるほど、自由な人ってこんな言葉を遣うのか...!これ自分にはない概念だ!」とピンときたりすることがあるのです。
その言葉って、噛み締めれば噛み締めるほど、なんだか勇気や力が湧いてきたり、安心感が湧いてきたりするんですよね。
なんだろう、まさに今自分が必要な栄養素がこの言葉に含まれてる!という感じかな。
そうした栄養たっぷりの言葉を、繰り返し咀嚼して自分の中に落とし込むこと。
これを自己暗示の白魔術と呼びます。今命名しました。
実践!白魔術
具体的な手法は次の通り。
暗示術その1: ノートに書く
感銘を受けた言葉を、一言一句違わず写経します。
そして時々読み返します。
お気に入りのノートとペン。 |
手で書く、という行為が、自分の中に落とし込むのに結構大事な役割を果たしていると個人的に思います。
暗示術その2
以前ÜbersichtというMacのデスクトップを自由に拡張できるアプリを紹介したのですが、
それを使って、画面左下に今の自分に必要だと感じるワードを出しています。
![]() |
一部だけちら見せ。 |
手書きほどの威力はありませんが、毎日折に触れて目に留めて読み返せるので、デスクトップに出しておくのは強い。
概念を自分の中に根付かせるために
最初は多分、その自己暗示ワードを読むたびに感動や発見があるでしょう。
自分の中にない概念だから、根付くまではすぐに忘れがちで、毎回新鮮な気持ちで触れられます。
ですがしばらく繰り返し触れているうちに、気づけばその概念が自分の中に浸透していきます。
その言葉を読んだ時にそこまで心が動かなくなっていく、というのは、浸透度合いを測る一つの判断基準です。
そこからさらに自分の中に染み込ませるためにおすすめの行動は、以下二つです。
・その言葉の概念を証明するような体験をする(たまたま自然にそういう体験をできることもありますが、自分で意図的に体験、確認しにいくとなおよし)
・過去を振り返り、その言葉の概念を証明するような体験を見つける
たとえば、先ほどのÜbersichtのスクショの一行目、
「やりたいことをやることで人にも貢献できる」って言葉を設定してます。
これはまだ自分の中に完全には根付いていないものの、この言葉をふと読んだ時に「おぉそうだった!」と新鮮にびっくりする感覚は減りつつあります。
そして、日々の生活の中で
・「やりたいことをやることで人に貢献できるかな?」と実験的に動いてみて、「たしかにどうやらそうっぽいぞ...?」と感じる体験をして
・同時に、過去の体験を振り返って、「確かにやりたいことをやることで人に貢献できたこともあった」という確証も深めて
...結果、少しずつ自分の中でこの概念が育ってきている感覚があります。
多分、もう何回か実体験のステップを踏んだら、よりしっかり自分の中に根付かせられる気がする。
まとめ
私は個人的に、言葉を使って自分の中に概念を根付かせるのが好きで、そして得意です。
なんだろう、言葉が錨 や楔 のようなものになって、自分の中にしっかり概念が固定される感じがあるんだよね。
たのしい白魔術、みんなもやってみーてね!٩( 'ω' )و
0 コメント