内観を進めて、人生の波が穏やかになってきたタイミングで、なんだか手持ち無沙汰というか、「本当にこんな穏やかでいいんだっけ?」という気持ちになる。
...という声を聞くことがあります。

私自身、人生の中の大変だった時期を乗り越え、穏やかな日々を過ごし始めた頃、当時の嫌だった出来事や場面をわざわざ鮮明に思い出そうとしたり、心がざわついてしまうような昔のやりとりや日記をあえて読み返す、ということをしていました。

もしちゃんと乗り越えられてたら、心が揺らいだりしないでしょ。思い出しても、動揺したり、落ち込んだりしないはずだもんね。うんうん。大丈夫になったのかどうか、ひとつ己を試してやろう。

...で、わざわざ治りきっていない古傷を自らいじって、メンタルががくっと落ちる、という現象を引き起こしていました。

これって言い換えれば、藪蛇自爆マッチポンプってわけ...( ˘ω˘ )



マッチポンプの原因と対策


人間は、コンフォートゾーンに留まろうとします。

まぁつまり、ある一定の自分にとっての「当たり前」の状態を維持しようと、無意識にバランスをとるようになっているわけです。


荒波でもみくちゃな人生を送っていると、状態としてはコンフォート(快適)ではなくっても、もみくちゃであることがその人のコンフォートゾーン、つまり「まぁ人生って大体こんな感じだよね」という、その人なりの「当たり前」の基準になります。

そこから抜けて穏やかな生活になった時、意識的にはコンフォートでも、無意識がコンフォートでない、つまり穏やかさに慣れない状態のせいで、わざわざ不快なコンフォートゾーン(不快なコンフォートゾーン???)に戻ろうとするんですね。

その結果、問題がないのに、わざわざ問題を見つけ出したり、なんなら生み出したり、引き寄せたりしてしまうんだな。


では、そうしないためにはどうしたらいいのか?

まずは、自分のコンフォートゾーンが更新されていないことに気づくのが第一歩です。
「あぁ、実はまだ私、穏やかさに慣れていないのね」
「ちょっとずつ平穏であることに慣れて、当たり前にしていこう」
そう意識するだけでも、ついつい無意識に不快に逆戻りするのを防ぎやすくなります。

そして、何も問題がないことを問題だと思わないことです。
差し当たって何も起こっていないなら、わざわざ自分から問題を起こしたり、ほじくり返して探し出したりしなくていいのです。
分析したり疑ったりせず、穏やかな時間をただ味わえばいいのだ(๑╹ω╹๑ )



まとめ

問題があることが当たり前の生き方から、そうではない生き方へシフトしていく時、ちょっとだけ違和感があるかもしれません。

穏やかさに少しずつ慣れていこう。