今年は、個人的には人とのつながりが一気に加速した一年でした。

この流れを少し振り返ってみたいと思います。



スタートは一人体制

マルチ・ポテンシャライトっていろいろなスキルを持っていることが多いので、やろうと思えば、さまざまな作業を一人でまかなえてしまいます(友人に「一人工業地帯みたいなもんだね」と言われたことがある)。

pepa's adventure
するとこういう山寺宏一現象になる。

上記のゲームは珍しくマルポテ二人体制で開発したもの、これはかなりの特殊ケースで、私は誰かと活動する、というアイデアがあまりありませんでした。

一人でした方が、早くて満足行くものができるし。私って友達少ないし()
一緒に活動できる人なんて一体どこにいるのか。

ということで、何を作るにも、基本的に一人でプロジェクトを立てて、一人で走り切るという孤独な戦いを繰り返していました。


が、今年はXRのコミュニティに参加して、中核メンバーとしてあれやこれや企画したり、お手伝いに入ったりしたので、格段に人との交流が増えたのです。

具体的な仲間の見つけ方については、後日もう少し具体的に書こうと思うのですが、発端として「全部一人でするからいいや」から、「誰かと一緒に繋がって活動してみてもいいかも」というモチベに変わっていったからこそ、こうして交流が増えたのかな、と思うのです。



一人から一緒へ


「全部一人でするからいいや」の中には、もちろん純粋に一人で動くのが好き、という気持ちもあったものの、
どうせ一緒に楽しめる人なんていないでしょ
誰かと一緒なんて難しいし煩わしいから、一人でいいや
みたいな、すねた気持ちや諦めた気持ちも少なからずありました。そうして自ら心のシャッターを閉めにいってたのですよね。

過去、素の自分を出したら拒絶された経験があまりに辛くて、いつもどこか自分を押さえ込んでいた。
押さえ込んでいることすら自分でも気づかないくらいに。
ごくごく親しい人に対しても、どこかで遠慮したり、自分の本音を隠したりしていた。

それに気づいてから、信頼できる人の前ではなるべく素の自分でいてみる、という経験を少しずつ重ねていくようになったのです(この「素を出す」コミュニケーションについては、後日の記事でもう少しだけ深掘りします)。


自分を出すのって、無防備で不用心に思えて、ものすごく怖いことです。特に、過去にそれで傷ついた経験があればなおさら。
一方で、自分を出せないと、なかなか人とは深く繋がれないものです。

「一人でいいや」の裏側には、「(自分を出した結果、不用意に傷ついたりするくらいなら)一人でいいや」という言葉が隠れていたように思います。

「一人いいや」「一人いいや」はちょっと違います。
後者の時って、誰かと一緒にいることを諦めて、一人でいることに妥協しているのではないでしょうか。
「一人でいいや」って言う人ほど、本当は、誰かと深く繋がりたいんだよね


信頼できる人に意識的に開示するようにしてみた結果、思ったより怖いことが起こらないんだな、受け入れてもらえるんだ、という許可が降り始めました。
それをきっかけに、自分を出せる場所の輪が広がって、人とのつながりを増やすことができたように感じるのです。





そんなこと言うけど、私を受け入れてくれる人が周りにいない場合は?
受け止めてよ!って言っても、周りは私を拒絶してくる場合、どうしたらいいのよ?

...という状態の時は、そもそも自分で自分を受け入れていないことが往々にしてあります。
あなたがあなたを取り扱うように、人はあなたを取り扱う。世界は鏡だから。ね( 'ω')


受け入れると言っても、「自分のことが世界でいちばんだーいすき❤︎」みたいな状態になるのではありません。もっとニュートラルに、「自分こういう長所もあり、こういう短所もある」と受け止めている状態といえばいいのかな。
自分のある短所が許せない、この部分だけは切り捨てたい、この性質は受け入れ難いから一生隠しておきたい...というように、自ら嫌って拒絶している部分が多いほど、その部分を人前から必死で隠します(だって、自分がむちゃむちゃ嫌ってるのと同じく、人もその部分をむちゃむちゃ嫌ってくるに決まってると信じているから)。
隠す部分が多いほど、人に素の自分を出すことは難しくなり、なかなか人と深く繋がれないのです。

だから第一歩は、「そんな自分」を許すことから、なのかもしれません。
好きになれなくていいから。100%肯定や承認なんてできなくていいから。
自分ってそんなやつだよな、とただただ隣に座ってあげるような感覚でいることなのかな、と思います。



まとめ

人と繋がると言っても、結局必要なのってまずは自分と向き合うことなんだよなぁと思います。

自分で自分に許可を出せる範囲が増える時が、誰かと繋がり始めるよきタイミングなのかもしれません。

さて、次回はマルチ・ポテンシャライトが共同作業する上で直面しやすい難しさについて書いてみたいと思います。