最近、毎日のように切り絵の下絵を描いていますが、
つい数ヶ月前まで、こんなに大量の絵は描けませんでした。
むしろ「うまく絵を描かねば」、というプレッシャーで、
下絵をちょろっと描きかけては、下手くそだと自信喪失し、
すぐ諦めてしまっていました。

あぁぁあ違うこれじゃない!
私の頭の中ではもっともっとイケてるのにな…!
腕が!腕が変な方向曲がってるよ!!

そんなダメ出しばかりして
自分はイラストが下手でダメなんだ、
だから描いても無駄だとさえ強く強く思っていました。

しかしある日、どうしても描きたいものがあって、
モデルをじっくり見ながら描いてみたのです。
すると曖昧なイメージに頼って描くよりはずっとうまく描けると気づき、
そこから絵を描くことへの抵抗感が減ったのです。


例えば猫が歩いている絵を描きたい。
ふわっとイメージが湧いたら、
「猫 歩く」「cat walk」などで画像検索。
イメージに近い画がきっとたくさん出てくると思います。
リアルな絵を描きたいなら、写真の方がよいかもしれません。
街を歩く猫の写真を自分で撮ってもよいでしょう。
そしてその画をよーくよーく見つめる。

頭と体のバランスは?
足と尻尾はどこから生えてる?
頭の位置は?
足の長さと体の大きさのバランスは?

よく見たら自分の絵を描いてみて、モデルと見比べます。
すると何かヘン、が出てくるかもしれません。
そうしたら何がヘンと感じるか、モデルと見比べて考えては調整して、
描いて考えては調整して…を繰り返します。

するとイメージだけで描くより、ずっとバランスよく描けるようになりますよ。



#誰かの作品をそっくりそのままトレースして、それを自分の作品として公開したり販売したりするのを推奨してるわけでは断じてありません。著作権違反なのでダメですよ。