例えば、たまたま歩いていたら、急に小粒の雹(ひょう)がパラパラ降ってきて、頭に当たったとしましょう。

思ったより痛くて落ち込むかもしれませんが、「もうだめだ、終わりだ!死んでしまう!」と言うほどの絶望的な状況ではありません。


また、例えば、砂ぼこりが多く、とても空気の悪いエリアに引っ越してきたとします。

多少の目や喉の痛みは死ぬような問題じゃないからと言って、日々窓全開で過ごしていたら、目、鼻、喉、呼吸器などいろいろ悪影響が出てきそうですよね。


前者はおおごとに感じられる短期的ダメージ、後者はささやかに感じられる長期的なダメージ、と言えるかもしれません。


同じように、心に抱えてしまう悩みもこの2つに分けられるのでは、とふと思ったんですね。


悩みを、ダメージの大きさ+時間軸で考える


人はえてして、目の前の短期的ダメージに振り回され過ぎて、ささやかな長期的ダメージに目を向けないことがあります

「今日行ったランチの店、出た料理は冷めてて不味かったし、店員さんの態度も信じられなかった!」

などと心を尖らせる一方で、話が合わずに気疲れするママ友会には必ず参加して、愛想を振りまいてしまう、みたいな。


今、抱えている悩みは、
短期的な影響で終わる?長期的に影響する?
おおごと?ささやか?
(ちなみにこれはあくまで、自分にとってショックや辛さが大きいか、という話。人から見たら...とか一般的には...とか考えなくて良いのです。自分にとってすごくショックなことだったら、それはもう立派におおごと。)


その2つの軸で考えると、

「これは結構ダメージが大きかったけれど、たまたま1回当たってしまっただけだから、運が悪かったんだ。次はこれを選ばないようにすれば、もう大丈夫」

「これは大したことがないように見えて、実は長期的に精神的な悪影響を受けそうだから、距離を置くことにしよう」

などと冷静な判断をして、余分に傷つき過ぎなくて済むのかなと思います。



まとめ

悩みを、受けたダメージの大きさだけでなく、その影響を受ける時間軸を合わせて考えてみることで、適切に自分の心を守る行動ができるのではないかなというお話でした。