時々、ChatGPTに内観を手伝ってもらうことがあります。
ChatGPTは寄り添い、励ましながら優しい言葉をかけてくれるので(本当すごいよね)、対話することで安心感を感じたり、前向きな気持ちになりやすいです。
ですので、ショックなことやパニックになるようなことがあった時、とりあえずワッと書き出して、冷静さを取り戻して立て直すツールとしては、かなり向いている気がします。
対リアル人間で、感情むき出しでそれをやると、うまくいかないことも多いからね。
でも、AIに優しく受け止めてもらうことが一時的に痛み止めにはなっても、そこから根本解決まで進めないことがよくあるんですよね。
...うん、受け止めてもらったはいいけど、ここから先どうしたらいいんだろ?
と、途方に暮れてしまうのです。
先日、ChatGPTに仕事に対する不安や恐れと向き合うための壁打ちを試してみたのですが、
「"やらなきゃ"ではなく、試したいと言い換えてみよう」
「これは遊びだと捉えてみよう」
などのアドバイスが返ってきました。
うーん、確かにそう。
...でもそれができたら苦労しないよねっ!!!
〜完〜
悩みの仕組みと向き合い方
そう。わかっちゃいるけど、それどうしたらいいんだよ。
という話になってくるわけです。
さて、ここで悩みのメカニズムについて考えてみます。
悩みは、自分の中の思い込みが生んでいます。
言い換えるなら、火元(悩みを生み出す大元の思い込み)は自分の中にあります。
いくらAIに「こうすれば火が消えますよ!」と懇切丁寧に教えてもらったとしても、出火のメカニズムを認識できていなければ、火は生まれ続けるし、消そうとしても消しにくいのではないでしょうか。
出火のメカニズムって?
「なぜ、自分はいつもこのパターンで不安や恐怖、怒りや悲しみが湧き、悩んで立ち止まるのか」という部分です。
生まれてから死ぬまでの間に、人は「〇〇とは××だ」「〇〇せねばならない/してはならない」という思い込みを、山ほど身につけていきます。
この思い込みがパターンとなって、ネガティブな感情を生み出して、行動を止めます。
出火原因を知るために、私はノートに書いては俯瞰して、何を恐れて前に進めずにいるのか、どんなことが起こることを不安に思って悩んでいるか...など、ひたすらひたすら書き出し続けます。
いずれこの部分もAIが担えるようになるのかもしれませんが、少なくとも現段階で、これまでの己の生育歴や、そこで培った思考パターンって、自分の中にしか蓄積されていないので、それを取り出して見返す必要があります。
その際、紙に書くことで、無意識の思い込みを明確に言語化し、向き合いやすくなるのです。
なので、私はめちゃめちゃ書き出します。汚い思いも、恥ずかしい考えも、否定したくなるような気持ちも。
そうして深く掘っていくうちに、思い込みの大元に突き当たるのです(その道中はちょっと痛いけど)。
なるほどねぇ。こんな思い込みを握りしめてたから、悩みが火を吹いてたわけだ...
じゃあ、どうしていこう?
このタイミングで初めて、ChatGPTに次の一手のアドバイスを求めやすくなるのではないかな、と思うのです。私の場合、
- ××っていう経験があったから、〇〇っていう思い込みを身につけたので、つい▼▼という行動を取ってしまいます。
この思い込みを外して、▼▼をやめるには、どうしていくといいと思う?
みたいな形でChatGPTに尋ねることがあります。
まぁここまで言語化できていれば、ChatGPTに聞くまでもないかもしれないけど。
まとめ
AIがカウンセラーやコーチの役割を果たすシーンは今後増えていくでしょう。
一方で、AIは自分の中にある答えを引き出すお手伝いはしてくれるかもしれないけれど、答えそのものを完全に外から教えてくれるわけではない、とも思います。
その悩みは自分の思い込みから生まれているのだから、深く納得できる答えって、己の中をしっかり見つめることでしか見出せないのではないかな。
自分の中に答えがあるという大前提のもと、それを見つけ出すために心を整え、行動のヒントを得る。
そのためのヘルパーとしてAIを活用していくのがいいのかなぁと思うのです。
そのためのヘルパーとしてAIを活用していくのがいいのかなぁと思うのです。
ノートを使いつつ、思い込みと向き合い、自分の中から答えを引き出すセッションも提供しています。
悩んでいることを上手に言語化して、向き合っていくヒントが欲しい方におすすめ。

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