違和感に敏感になる


コラボで何かをする時には、「違和感に敏感であること」が大事だと感じています。

大抵うまくいかなくなる時は、いきなりの大事故を起こすと言うより、事前になんらかの違和感があった上で、「あぁ、やっぱりダメだったわ...」となることが大半。


私が過去に感じた違和感の例は

・ミーティングへの30分以上の遅刻を、連絡なしに何度も繰り返す
・初めて会ったばかりなのに、私のよく知らない人の悪口と愚痴をまくし立てる

など。


これらはさすがに極端な例ですが、もっと微妙な違和感の例で言えば、

・「この文書、メールで送っておきます」「後でメールしますね!」と言いながら、毎回LINEを送ってくる(この人は、電子データを送ること全般を『メール』と表現してるのか、と後に気づいた)

なんてことがありました。


これ、相手そのものがダメという話ではなくて、その人と自分で持っている価値観が全く違うから違和感が起こっているのだと思います。

30分遅刻の人は、「自分と相手の時間をどのように尊重するか」という価値観が私と違うのでしょうし、悪口と愚痴を言いまくる人は、「相手へどれくらい自己開示するか」という価値観が私と違うのでしょう。

ある人の持つ価値観は、その人の行動に反映されます。それを見て違和感が湧くのは、自分とその人の持っている価値観がずれていますよ〜!というお知らせと言えるのかもしれません。


すり合わせによってその誤差を解消することも可能かもしれませんが、どうしても埋めるのが難しい場合は、距離を置くのも大事な一手です。

たとえば"LINEでメール"する人は、人格的にはまったく悪い人ではなかったのですが、「ITとの付き合い方」の価値観が全然違いました。その結果、毎回のコミュニケーションが全然スムーズにいかずにすっかり消耗してしまったので、継続的な関係にはならなかった、ということがありました。



あわてて掴まない


コラボにしろ何にしろ、チャンスが来たからといってあわてて掴まないことが大事です。

もうこのチャンスしかないかも!と思うと、違和感を無視して掴みに行きがちですが、類似のチャンスがこの後他のところからも山ほど来るのだとしたら、今それを掴みたいか?を判断基準にしておくと、迷いにくいのかなと思います。

違和感のセンサー、どうぞOFFにしないよう。
それはあなたを守ってくれるので。



まとめ

今回の話は、マルチ・ポテンシャライトに限らず広く使える考え方でしょう。

特にマルチ・ポテンシャライトは、いろんなことに興味があって、コラボのチャンスも次々見つけてくることがあります。面白そう!と思えばすぐ飛び込んでいきたくなる気持ちもすごくわかります。

だからこそ、ちょっとした違和感に気づいて、都度ブレーキをかけることで、質の良いコラボを実現しやすくなるのかなと思うのです。


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次回は、マルチ・ポテンシャライトがチームで力を発揮するための考え方をまとめます。