マルチ・ポテンシャライトは、様々な分野の知識を持っているからこそ、
「この人とあの人は話が合いそう」
「この分野と別の分野は繋がりそう」
と、架け橋になれる強みがあります。

しかしそれゆえに、"繋ぐ人"として上手に振る舞いすぎて、「自分は何を話したいんだっけ?」が見えなくなることがあるのですよね。
また、相手の興味に合わせて話題を変えられるから、ついつい自分のしたい話より、相手が喜ぶ話をしてしまうこともあります。

バランスが取れる、というのは一つの強みですが、そこに偏り過ぎると、便利な調整役として立ち回ることになってしまう。
それが好きならばいいのだけども、それが必ずしも楽しい瞬間ではないとしたら...?


ということで、調整役ではない、個の私として人と関わるコミュニケーションについて考えてみます。


自分の素の部分を出すコミュニケーション


ついつい調整役になってしまう自分を手放したい。
そんな私が最近意識しているのは次のことです。


自分の話をする

たとえば、XRのコミュニティの友人や、外国語のタンデムパートナーの友人に、ちょっと人には話しにくいな、と感じるような個人的な話をしてみたり、自分の最近ハマってるものについて熱く語ったり。

当たり障りない話でなく、もう少し自分らしい熱が宿るような話をするようにしています。


タイミングを待たずに喋る

たまに相手と発話タイミングが被った時、いつも譲っていたのですが、とりあえずぶつかってもいいので自分から話し出してしまうとか。
急に思いついたことがあった時、話題が綺麗に収束するまで待たずに、カットインしてしまうとか。

程よいタイミングを待つのでなく、話したいタイミングで話すようにしています。


だらだら喋る

自分の話をしている時、あれ、ちょっと長いかな?喋りすぎかな?と思っても切り上げず、あえてそのままだらだらと思ったことを喋るようにしています。




つい自分を抑えて、上手に場を回すようなコミュニケーションをしてしまうことが多かったので、あえてこの3つを意識しながら話してみて、それでも案外うまく回るのだ、と気づき始めています。

調整役を手放したとて、その場は壊れないし、関係も崩れないんだな
むしろ、相手との距離が縮まったと感じる瞬間も少なくないんだな。

もちろん、黒子に徹して場を繋ぐのが大事な瞬間もあるかもしれません。
けれど、本当はそれだけじゃ満たされない。
「私」として目の前の人に繋がりに行く瞬間を大事にすることで、もっと深く、もっと楽しく、満足度の高いコミュニケーションができると思うのです。



まとめ

素のコミュニケーションって難しい。まだまだ練習中です。

場を繋ぐだけでなく、自分から誰かと繋がりにいけるような対話の時間を、もっともっと楽しんでいけたら、と思います。


次回は、「マルチ・ポテンシャライトの断る技術」というテーマで書いてみたいと思います。