が、マルチ・ポテンシャライトの「断る」って、それだけではないように思います。
・「あれもこれも面白そう」と本気で思うことの中で、注力したいものだけを残してそれ以外を断る
・全部自分でやれる気がしてくる(し、なんなら実際ある程度できてしまう)中で、優先度の低いものを断る
・やりたいこととやるべきことの境界が曖昧な中で、モチベが上がりにくいやるべきことの部分だけを断る
などなど。
そう。
我々マルチ・ポテンシャライトには、嫌の一言だけでは片付けられないこと、なんなら好きなことや興味があることすら断る覚悟が必要な時があるんです。
やりたいことの優先順位を決めよう
長期目線と短期目線で選ぶ
やりたいことの優先順位をつけるには、やはりこれもまた「ビジョン」を持っておくのが大事かなと思います(共同プロジェクトでもこれを持っとくといいよ、というお話は以前にもしましたね)。
・人生の中で、どんなことを味わい、どんな場所に辿り着きたいのか?目の前のやりたいことをやることは、そこに近づいていけるだろうか?
・長い人生の中の今このタイミングでは、何を大事にしていたいか?
と、長期目線と短期目線で問うのです。
そこまで高尚な目標や、イケてるビジョンを持たなくてもかまいません。
人に見せて賞賛をもらうために掲げるものじゃなくって、あなたの人生を楽しむためのものだから、ね!
人に見せて賞賛をもらうために掲げるものじゃなくって、あなたの人生を楽しむためのものだから、ね!
具体例
たとえば私の場合の気になること。
1. TUM-XRのいろんなプロジェクトに参加したいな
2. 過去のAR百鬼夜行、焼き直しで作りたいな
3. Unityの勉強もう少ししたいな
もちろんまだ他にもやりたいことは山ほどあるのですが笑、サンプルとしていくつか抜き出してみました。
長期目線のビジョン
→あるべき場所に、あるべき情報が、行き渡ることが美しい。創作も、ブログも、コーチングも、すべてその一助となりたいがための活動。
短期目線のビジョン
→あと一年ほどしかミュンヘンにはいられないので、今、対面で会える人に会って一緒に活動したい。人生の夏休みの今、お金の心配をせずに実験できることはいろいろ試したい。
これを踏まえて、優先度を決めます。
1: 優先度高。
今ミュンヘンにいるからこそできることだから。きらきらした文化祭前夜みたいな時間をいっぱい楽しもう。
今ミュンヘンにいるからこそできることだから。きらきらした文化祭前夜みたいな時間をいっぱい楽しもう。
2: 優先度中。
海外にいる間に展示をしたいので(来年日本に帰国する可能性もないわけではない)。日本文化をARで楽しく学べる作品を見せにいきたい。歴史資料の面白さを伝えたい、という願いは図書館員時代からずっと持っている、自分の一つのコアのモチベーションなので。
3: 優先度低。
これはやりたいことというよりは、やった方がいいと思っていることだった。そもそも私はWebARの人だし、今のところはざっくりの理解でも、AIにサポートしてもらいつつ、作りたい作品を作れるレベルなのでOK。なんなら実装で困ったらTUM-XRのメンバーに聞きに行ったらいいでしょ。笑
これはやりたいことというよりは、やった方がいいと思っていることだった。そもそも私はWebARの人だし、今のところはざっくりの理解でも、AIにサポートしてもらいつつ、作りたい作品を作れるレベルなのでOK。なんなら実装で困ったらTUM-XRのメンバーに聞きに行ったらいいでしょ。笑
短期的なビジョンを優先しつつ、長期的なビジョンを加味して優先度を決めていった感じです。
※やりたいことがすぐ移ろうマルチ・ポテンシャライトと言っても、長期ビジョンはあんまり揺らがない、核の部分になります。これを決めておくと、自分がどんなことをしていてもぶれにくいです。
長期ビジョンのヒントになる話は、以下の記事からどうぞ。

なんでもしてしまうマルチ・ポテンシャライトのアイデンティティは一体どこにあるのか?
マルチ・ポテンシャライトのアイデンティティ迷子を避けるために、「なぜ活動するか?なんのために活動するか?」という本質の部分を見極めていくのが大事、というお話です。
まとめ
やりたいことがたくさんある分だけ、「何をやらないか」「やらない部分はどうするか」を決めるのが非常に重要です。
正直、これは本当に難しい。
私自身、日々よく迷っています。
ビジョンを持っておくことで、上手に取捨選択できるよ、というお話しでした。
次回は、マルチ・ポテンシャライトの仲間の見つけ方についてお話ししたいと思います。
一般的な「断る」技術って、嫌なことにNoを言ったり、やりたくないことをやめたりすることですよね。


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